健康診断
当院では以下のような健診を行っています。
通常予約は不要ですが、血液検査のある方は空腹での採血が必要ですので、午前中の来院であれば朝食を、午後の来院であれば昼食を食べずに来院をお願いします。
なお、血液検査の必要な方で、午後に健康診断をご希望の方は、血液検体の回収がございますので、16時までにご来院ください。
※1 40歳以上の方には法定検査項目に加えて、腎機能、HbA1c を追加で測定
※2 40歳、50歳、70歳から74歳の方は無料
※3 +1,000円(税込)で追加可能
※4 前年度の健診結果に応じて実施
※5 加入している社会保険によって無料の場合あり
雇用時健診
- 業務歴、自覚症状や既往症に関する調査、および身体診察
- 身長・体重・腹囲測定、および視力・聴力検査
- 血圧測定
- 検尿(尿糖・尿蛋白・尿潜血)
- 胸部X線写真
- 心電図
- 血液検査(貧血、肝機能、脂質代謝、血糖)
対象者
新たに雇用される方を対象とした一般的な内容の健診です。
料金
7,500円(税込)
定期健診 <1>
- 業務歴、自覚症状や既往症に関する調査、および身体診察
- 身長・体重・腹囲測定、および視力・聴力検査
- 血圧測定
- 検尿(尿糖・尿蛋白・尿潜血)
主な対象者
35歳を除く40歳未満の労働者を対象とした簡易的な内容の健診です。
料金
3,000円(税込)
定期健診 <2>
- 業務歴、自覚症状や既往症に関する調査、および身体診察
- 身長・体重・腹囲測定、および視力・聴力検査
- 血圧測定
- 検尿(尿糖・尿蛋白・尿潜血)
- 胸部X線写真
主な対象者
定期健診 <1>の対象者のうち、20歳、25歳、30歳と節目の年齢の方、もしくは結核に関する検査の必要な施設(学校や医療機関など)で従事している方が対象です。
料金
4,500円(税込)
定期健診 <3>
- 業務歴、自覚症状や既往症に関する調査、および身体診察
- 身長・体重・腹囲測定、および視力・聴力検査
- 血圧測定
- 検尿(尿糖・尿蛋白・尿潜血)
- 胸部X線写真
- 心電図
- 血液検査(貧血、肝機能、脂質代謝、血糖、40歳以上の方には腎機能、HbA1c を追加)
主な対象者
35歳、および40歳以上の方が対象です。
料金
7,500円(税込)
よかドック
問診、検尿、心電図、血液検査など(胸部X線写真は含まれません)
対象者
福岡市国民健康保険に加入されている40歳から74歳までの方が対象です。なお、受診するには受診券が必要です。(40歳、50歳、70歳から74歳の方は無料で受診できます。)
料金
500円(税込)
よかドック30
よかドックから心電図を除いた内容です。
対象者
福岡市国民健康保険に加入されている30歳から39歳までの方が対象です。
料金
500円(税込)
特定健診
問診、検尿、心電図、血液検査など(胸部X線写真は含まれません)
対象者
40歳から74歳までの社会保険(協会けんぽや各種保険組合)に被扶養者として加入している方が対象です。受診するには受診券が必要です(加入している社会保険によって無料で受診できる場合があります)。
料金
896円(税込)
後期高齢者健診
問診、検尿、心電図、血液検査など(胸部X線写真は含まれません)
対象者
75歳以上の方を対象とする健診です。受診するには受診券が必要です。
料金
500円(税込)
オプション
よかドック、特定健診、後期高齢者健診を受診される方は、+1,000円(税込)で胸部X線写真を追加できます。
その他の健診項目
各種ウイルス抗体検査(麻疹、風疹、水痘、ムンプス)
料金
1種:3,300円、2種:6,000円、3種:8,400円、4種:10,000円(すべて税込)
福岡市がん検診
- 大腸がん検診(便潜血検査):500円(税込)
- 前立腺がん検診(55歳以上の男性、2月・10月のみ):1,000円(税込)
- 胃がんリスク検診(35歳・40歳の方のみ):1,000円(税込)
※70歳以上の方は無料です。
予防接種
小児(当院では6歳以上の方に接種しています)
任意接種 |
インフルエンザワクチン |
3,300円(税込)、毎年10月から1月の間に1回接種 (生まれて初めての接種の場合、2回の接種を推奨) |
新型コロナウイルスワクチン |
当院では12歳以上の方に接種 |
ムンプス(おたふくかぜ)ワクチン |
5,000円(税込) (任意の時期に4週間以上空けて2回接種) |
定期接種(自己負担なし)
日本脳炎ワクチン(不活化ワクチン)
蚊によって媒介される日本脳炎ウイルスの感染を防ぐためのワクチンです。
日本脳炎ウイルスによる急性脳炎を発症すると、けいれんや意識障害が起こり、20〜40%程度の方が死亡する可能性がある危険な感染症です。13歳までに合計4回ワクチンを接種する必要があります。
【第1期】:1回目接種/3歳、2回目接種/1回目接種から1〜4週後、追加接種(3回目)/2回目接種の1年後
(第1期の標準的な接種時期は3歳から4歳ですが、遅くとも7歳6ヶ月までに3回目の接種を終える必要があります。)
【第2期】:9歳から13歳になるまでの間で1回接種
MRワクチン(麻疹・風疹、生ワクチン)
麻疹(はしか)、風疹を防ぐためのワクチンです。
麻疹ウイルスは非常に感染力が高いため、免疫を持たない集団内で大流行する可能性があります。致死率は高くないものの、肺炎や脳炎のような重篤な病態になることもあります。風疹ウイルスは、特に妊娠前期の妊婦に感染すると、胎児の目・耳・心臓などに先天性の障害を引き起こす可能性があり、注意を要する感染症です。MRワクチンは7歳までに2回接種する必要があります。
【第1期】:1歳から2歳未満
【第2期】:5歳から7歳未満(小学校に入学する前年度、年長児が対象)
子宮頸がんワクチン(ヒトパピローマウイルスワクチン、不活化ワクチン)
ヒトパピローマウイルス(HPV)は性交渉などを介して感染するウイルスで、子宮頸がんの発症に強く関連しています。性交渉を経験する前にワクチンを接種することで、感染リスクを低下させ、将来の子宮頸がんの発症を抑制することが期待されます。現在使用されている9価ワクチン(シルガード)は、日本における子宮頸がんの原因となるHPV型の88%をカバーしており、高いがん予防効果が確認されています。子宮頸がんワクチンは小学6年生から高校1年生までの期間に3回接種する必要があります。
【1回目】:小学6年生から高校1年生までの期間
【2回目】:初回接種から2ヶ月後(少なくとも1ヶ月以上空ければ接種可)
【3回目】:初回接種から6ヶ月後(2回接種から少なくとも3ヶ月以上空ければ接種可)
※ 子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種について
子宮頸がんワクチン接種に対する積極的勧奨が控えられていた時期に、ワクチン接種を逃してしまった方(平成9年4月から平成17年3月までに生まれの女性)を対象に、現在キャッチアップ接種が行われています。令和7年3月まで無料で接種できますが、3回の接種を終えるのに6ヶ月かかりますので、令和6年9月までに初回の接種を終える必要があります。効果の高いワクチンですので、接種を受けていない方はこの機会でのワクチン接種をお勧めいたします。
成人
定期接種(公費補助あり)・任意接種 |
インフルエンザワクチン |
3,500円(税込) (65歳以上の方は 1,500円(税込)) |
新型コロナウイルスワクチン |
15,000円(税込) (65歳以上の方は 3,200円(税込)) |
肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス) |
8,000円(税込) (65歳の方は 4,200円(税込)) |
肺炎球菌ワクチン(バクニュバンス) |
12,000円(税込) |
RSウイルスワクチン(アレックスビー) |
60歳以上の方が対象、26,000円(税込) |
麻疹ワクチン、風疹ワクチン、ムンプス(おたふくかぜ)ワクチン |
5,000円(税込) |
MR(麻疹・風疹)ワクチン |
9,000円(税込) |
B型肝炎ワクチン |
3回接種、1回 4,400円(税込) |
帯状疱疹ワクチン(シングリックス) |
50歳以上の方が対象、2回接種、1回 22,000円(税込) |
水痘ワクチン |
7,000円(税込) |
定期接種(公費補助あり)
肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス、不活化ワクチン)
肺炎の原因となる細菌の中で最も多いのが肺炎球菌です。肺炎球菌は子どもの鼻や喉に定着している菌で、咳やくしゃみを介して周りの人に感染します。肺炎の他に、副鼻腔炎や中耳炎、重症感染症である髄膜炎や菌血症まで引き起こす病原性の高い病原菌です。
現在65歳以上の方に対して肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)の接種が定期接種(公費による補助あり)とされています(初回接種のみ、65歳・70歳・75歳等)。
ニューモバックスの重症感染症に対する効果は約40%、肺炎に対する効果は約25%程度とされます。ニューモバックスの効果は年々弱まっていくことが知られていますので、5年以上の間隔をあけて再接種することできます。副反応としては注射部位の痛みや腫れがほとんどで、多くの場合数日のうちに自然に回復します。
【初回】:65歳になる年度内
【2回目】:初回接種から5年後以降
インフルエンザワクチン(不活化ワクチン)
インフルエンザは毎年冬に流行するインフルエンザウイルスによる感染症で、発熱やかぜ症状が数日間続きます。一般的には軽症で済む感染症ですが、基礎疾患をお持ちの高齢の方では生命に関わることもまれではありません。インフルエンザは変異しやすく、その年によって流行株が変化するため、毎年予測に基づきワクチンが製造されています。そのため毎年インフルエンザが流行し始める前の10-11月にワクチンを接種しています。
ワクチンの発症予防効果は 40-50% 程度とされますが、それ以上の重症化予防効果が期待できます。全国的に流行する感染症であり、ほとんどの方への接種がすすめられますが、特に推奨されるのは重症化リスクが高くなる、肺や心臓などに持病を抱えている方や65歳以上の方です。65歳以上の方は定期接種(公費による補助)の対象となっています。
【1年に1回】:毎年10月〜1月頃に接種
MRワクチン(麻疹・風疹、生ワクチン)
麻疹(はしか)、風疹を防ぐためのワクチンです。麻疹ウイルスは非常に感染力が高いため、免疫を持たない集団内で大流行する可能性があります。致死率は高くないものの、肺炎や脳炎のような重篤な病態になることもあります。風疹ウイルスは、特に妊娠前期の妊婦に感染すると、胎児の目・耳・心臓などに先天性の障害を引き起こす可能性があり、注意を要する感染症です。
現在福岡市は妊娠希望者を対象に無料の風疹抗体検査を行っています
風疹抗体の少ない方を対象に公費補助でのワクチン接種を行っています。妊娠中にワクチン接種は行えないため、妊娠をご希望の方は事前の検査、ワクチン接種をお勧めいたします。
任意接種
肺炎球菌ワクチン(バクニュバンス、不活化ワクチン)
肺炎球菌に対する新たなワクチンで、肺炎球菌の15種類の血清型に対応します。公費対象のワクチン(ニューモバックス)との違いは、ワクチンの持続期間が長いことです。ニューモバックスは5年ほどで効果が減弱するため、5年ごとの再接種が必要となりますが、バクニュバンスは接種後、免疫機構にその記憶が残るため、長期間の効果が期待されます。慢性的な肺や心臓の病気、糖尿病のある方に接種をお勧めします。
インフルエンザワクチン(不活化ワクチン)
インフルエンザは毎年冬に流行するインフルエンザウイルスによる感染症で、発熱やかぜ症状が数日間続きます。一般的には軽症で済む感染症ですが、基礎疾患をお持ちの高齢の方では生命に関わることもまれではありません。インフルエンザは変異しやすく、その年によって流行株が変化するため、毎年予測に基づきワクチンが製造されています。そのため毎年インフルエンザが流行し始める前の10〜11月にワクチンを接種しています。ワクチンの発症予防効果は 40-50% 程度とされますが、それ以上の重症化予防効果が期待できます。全国的に流行する感染症であり、ほとんどの方への接種がすすめられますが、特に推奨されるのは重症化リスクが高くなる、肺や心臓などに持病を抱えている方や65歳以上の方です。
【1年に1回】:毎年10月〜1月頃に接種
RSウイルスワクチン(アレックスビー、不活化ワクチン)
RSウイルスはかぜ(上気道炎)から気管支炎や肺炎(下気道)を引き起こすウイルスです。感染しても多くの方にとってはかぜ程度で済みますが、慢性的な疾患(喘息、COPD や心臓病など)を持つ方に対しては、咳や息切れなどの呼吸器症状が悪化し、入院などのリスクにつながる可能性があります。2023年になってようやくRSウイルスに対するワクチンが発売されました。60歳以上の方にこのワクチンを接種すると、RSウイルス感染症による咳、痰、呼吸困難などの呼吸器症状の発症が、ワクチン未接種の方と比較して85%抑えられました。もともと持病のある方に限ると、94%も抑えられています。高価なワクチンではありますが、喘息、COPD、間質性肺炎などの慢性的な呼吸器疾患、慢性的な心臓病などがある方にとってはメリットの大きいワクチンと考えられます。
麻疹ワクチン、風疹ワクチン、MR(麻疹・風疹)ワクチン(生ワクチン)
医療機関や保育施設で働かれる方で、ワクチン接種歴がない、罹患歴がない、麻疹、風疹抗体の少ない方に接種を行っています。なお、2024年3月現在、麻疹ワクチンは生産が停止しており、麻疹ワクチンの接種対象者には
MRワクチンを接種しています。
ムンプスワクチン(おたふくかぜ、生ワクチン)
おたふくかぜはムンプスウイルスによる流行性耳下腺炎を呈する感染症です。小児期に罹患すると軽症で済むことがほとんどですが、思春期以降に感染すると睾丸炎や卵巣炎を引き起こし、不妊の原因となることがあります。思春期以降で罹患歴のない方や医療機関や保育施設で働かれる方で、ワクチン接種歴がない、ムンプス抗体の少ない方には接種をお勧めします。
B型肝炎ワクチン(不活化ワクチン)
B型肝炎はB型肝炎ウイルスによる感染症で、感染すると急性肝炎(時に重症化の可能性あり)を引き起こします。血液や精液を介して感染します。
平成28年4月以降生まれの方は定期接種としてワクチンを接種していますが、それ以外の方は通常ワクチンを接種する機会がありませんでした。不特定多数の方の血液に曝露するリスクのある医療従事者ではワクチン接種が必要です。B型肝炎ワクチンは3回の接種が必要です。
【初回】
【2回目】:初回接種から4週後
【3回目】:初回接種から20-24週後
3回接種の1〜2ヶ月後を目処に、B型肝炎ウイルスに対する抗体(HBs抗体)が産生されているかを確認します。交代が産生されていない場合、もう3回のワクチン接種が必要となります。
帯状疱疹ワクチン(シングリックス、不活化ワクチン)
子どもの頃に水痘(みずぼうそう)にかかった方では、水痘が治った後にも水痘・帯状疱疹ウイルスが体内の神経節というところに潜んでいます。このウイルスが長年潜んだ後に、ストレスや免疫機能低下を契機に再活性化し、帯状疱疹を発症することがあります。帯状疱疹は体の片側に痛みを伴う水疱として発症します。通常1〜2週ほどで改善しますが、痛みが後遺症として残る場合があり、そうなると長年痛みに苦しむことになります。
帯状疱疹の発症を予防するワクチンがシングリックスです。50歳以上の方へ2ヶ月間隔で2度接種することで、未接種の方と比べて、帯状疱疹の発症が97%も少なくなる高い効果のあるワクチンです。副反応としては接種部位の疼痛や発熱などがありますが、通常数日のうちに回復します。残念ながら定期接種の対象にはなっていませんので、自費での接種となります。
【初回】
【2回目】:初回接種から2ヶ月後