一般内科
内科疾患を幅広く診察いたします
かぜ、咳、のどの痛み、鼻炎、生活習慣病(高血圧症、脂質異常症、糖尿病)などの診療を行っています。

一般内科

かぜ、インフルエンザ

かぜの多くは、インフルエンザと同じくウイルスによる感染症です。発熱の他、感染した部位により鼻水、喉の痛み、咳、たんなどの症状を引き起こします。残念ながら一般的なかぜに対する特効薬はありませんが、数日のうちに自然と改善することがほとんどですので、症状が強い場合には、それを和らげる薬を内服し、十分な休息をとることが必要です。インフルエンザの場合は、ウイルスの増殖を抑える薬(内服薬、吸入薬など)がありますので、それらを使用して症状が改善するまでの期間を短縮することが期待できます。なお、抗菌薬(抗生物質)は通常かぜに効果はなく、本当に必要なときにかえって効果が発揮されなくなる可能性がありますので、一般的なかぜ症状に対して処方することは控えるべき薬です。
かぜ、インフルエンザ

鼻炎

鼻の粘膜に炎症が起こった状態で、鼻水、鼻づまりといった症状を引き起こします。かぜのような感染症、もしくはアレルギーによって引き起こされます。かぜによる鼻炎は多くの場合、数日のうちに改善しますので、症状を和らげる薬を内服するなどして対応します。アレルギー性鼻炎の場合は、アレルギーを引き起こす原因となるハウスダスト(ほこり、ダニ、ペットの毛など)、花粉(スギ、ヒノキなど)を避けることが重要ですが、完全に避けることは難しく、症状の程度によってアレルギーを抑える薬の内服やステロイド点鼻薬などを使用します。
鼻炎

足のむくみ

足のむくみが気になる女性は多いのではないでしょうか。ふくらはぎを動かすことで足の静脈の血液が流れるのですが、運動不足、筋力低下、女性ホルモンのバランスの乱れなどにより、血液の流れが滞り、血管の外に水分が漏れむくみとなります。水分は重力によって下の方に降りてくるので、日中座ったり、立ったりして過ごす方は、午後から夕方にかけてむくみが増強します。
病的なむくみの原因として、両足であれば、心臓、腎臓、肝臓の機能が落ちている場合、甲状腺ホルモンの分泌低下(甲状腺機能低下症)、低栄養などが考えられます。片足の場合は足の静脈に血栓が詰まる深部静脈血栓症が原因かもしれません。原因のわからないことも多くありますが、むくみには治療の必要な病気が潜んでいる可能性がありますので、ぜひご相談ください。

生活習慣病

高血圧症

日常的に高い血圧が続く状態のことで、高血圧が続くと血管が常にストレスにさらされ、動脈硬化と呼ばれる状態になります。動脈硬化が進むと脳梗塞や心筋梗塞のような命に関わる危険な病気になってしまうことがあり非常に危険です。また、血圧が非常に高くなると、脳出血、大動脈解離のような大出血を起こす病気のリスクも高まります。
一般的に高血圧症と呼ばれるのは、病院や健康診断での測定(診察室血圧)で140/90mmHg以上、自宅での測定(家庭血圧)で135/85mmHg以上とされます。最近では血圧120/80mmHg未満のほうが、より脳卒中等のリスクが低いことがわかっており、高血圧の基準がより低くなってきています。
高血圧の治療の目標は、年齢や合併症の有無によって異なりますが、診察室血圧130/80mmHg未満、家庭血圧125/75mmHgとなります。まずは塩分摂取量の制限、運動や食習慣の見直しによる減量、飲酒量の減量、禁煙などの生活習慣から改善できる点があれば是正を考慮します。それに加えて、薬による治療が選択肢として挙がります。血圧を下げる薬(降圧薬)には様々な種類がありますが、その方の合併症等を考慮して、適切な治療薬を選択します。
高血圧症

脂質異常症

血液中の中性脂肪やコレステロールといった脂質成分が、一定の基準値内に収まらなくなった状態のことを脂質異常症と呼びます。脂質の成分にはいくつか種類がありますが、一般的に問題となるのは中性脂肪、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)と善玉コレステロール(HDLコレステロール)です。以下のいずれかの基準を満たした場合に脂質異常症に該当します。
脂質異常症
中性脂肪 150mg/dL 以上
LDLコレステロール 140mg/dL 以上
HDLコレステロール 40mg/dL 未満
脂質異常症は動脈硬化を引き起こす主要な原因で、動脈硬化が進むと、動脈が詰まってしまい、脳梗塞や心筋梗塞といった危険な病気につながってしまいます。
まずは食事の内容の見直し(肉の脂身、乳製品、卵黄の摂取を控え、魚介類、野菜、豆類の接種を増やす)、1日30分以上の有酸素運動などによる脂質の改善を目標としますが、そもそも生活習慣に大きな問題のないことも多く、その場合は薬物治療を検討することになります。

糖尿病

糖尿病には、膵臓からインスリンが分泌されなくなる1型糖尿病と、何らかの理由によりインスリンの分泌が低下、もしくはインスリンが効きにくくなる2型糖尿病に分けられます。糖尿病のほとんどは2型糖尿病ですので、ここでは2型糖尿病について記します。
以下の基準を2回以上満たす場合に糖尿病と診断されます。
空腹時血糖値 126mg/dL 以上
随時血糖値 200mg/dL 以上
HbA1c 6.5% 以上
糖尿病治療の目標は合併症への進行を抑制することです。糖尿病のコントロールが不十分な状態が続くと、眼(網膜)、腎臓、神経が障害されます。ひどい場合、失明や透析に至ることがありますので、絶対に防ぐべき合併症です。また、高血圧や脂質異常症と同様に動脈硬化による合併症(心筋梗塞など)にも関与します。
糖尿病においては食事療法が欠かせません。バランスよく、適度な量の食事を食べることが必要です。それでもHbA1c 7%未満が達成できない場合に、薬による治療を検討することになります。糖尿病の薬には多くの種類がありますので、その方に応じた薬を1剤から数種類選択して使用します。

高尿酸血症

血液中の尿酸値が7mg/dL以上に高くなった状態のことを高尿酸血症といい、痛風の原因となる病気です。痛風になったことがある場合は、尿酸値を下げる薬を内服することが推奨されます。痛風になったことがない場合は、合併症の有無によって治療薬内服を決定しますが、尿酸値が9mg/dLを越える場合は、痛風を起こす危険性が高く、薬の内服が望ましいとされます。
高尿酸血症