インフルエンザワクチン接種が始まっていますが、今年は流行するのかどうかということが皆様の気になられているのではないでしょうか。ただし、その答えとしては、誰にもわからないというのが正直なところです。
去年のようにコロナ対策として多くの方がマスクや手指消毒などを心掛けた状態では、インフルエンザは流行しにくくなるのは間違いないと思います。今年7-9月、南半球のオーストラリアは冬ですが、インフルエンザは流行しなかったようです。一方でインドやバングラデシュでは夏にインフルエンザが流行しています(日本感染症学会HPを参照)。
この冬に日本でインフルエンザが流行するかどうかはやはりわかりません。ですので、特にインフルエンザによって重症化するリスクの高い方(65歳以上の方、5歳未満のお子様、肺気腫・COPD、間質性肺炎のような呼吸器の病気をお持ちの方、心臓・腎臓等の内科の病気をお持ちの方、免疫の低下するような病気をお持ちの方、妊娠中の方など)、そのような方とお住まいの方は積極的にインフルエンザワクチンを接種し、インフルエンザに感染した場合の重症化リスクをできるだけ低くするように備えて頂くのが望ましいのではないかと思います。